top of page

​<コラム>なぜからだとこころのセラピーをしているのか

15年ほど前に家族の一人が病気になりました。入院で1年、再発してまた1年の計2年にわたる入院生活、ほぼ毎日、面会にいく日々でした。入院1年目は病気と闘った1年。そして再発をしての2年目の入院は病気を受け入れた1年、家族みんなの意識が変わった1年。再発で再入院した時は病気を素直に受け入れることができ、なぜか問題は解決したと確信しました。おかげさまでそれ以降、病気は完治しました。命をも危うくしてまでも気づきをもたらしてくれたこの家族のおかげで、意識というものの大切さ、ほんとうに大切なものは見えていないところにあるんだということ、そして自分とは何か、思考・感情・身体ではなくその奥の意識を開き、心ある道を生きることが生きることの意味だと思えるようになりました。

30年以上お世話になった会社は、一部上場の会社でサラリーマンとしては恵まれた部類に入ると勝手に思ってますが、5年前に思い切って退社しました。そして生きづらさを感じて世の中を生きている人たちに、心ある道を進んでもらうために、勇気が出るように背中を押してあげることをライフワークにしています。誤解を恐れずに言うと、生きづらさを感じている人たちやいわゆるHSP、発達障害といわれる人たちは実は人類の進化では先を行くチャレンジャーだと思っています。

このヒエラルキーの社会に巻き込まれている場合ではないと思っています。実際の私の仕事のひとつとして、からだのセラピーがあります。これはホリステイックな療法で腰痛、肩こりなどの慢性痛や内臓、自律神経など、身体的・精神的不調の全般に効果があります。そしてそれだけでその人のタイミングで身体が開いていく人もいます。そのセラピーを通じ、なぜその病気になったのか、その真の原因や意味に気づきを持てるようにサポートします。

病気というのは自分が出しているシグナルなので、単に症状をなくすだけではまったく意味はなく病気は治ったとはいえません。それはまるで火事なのに鳴り響く火災報知機をうるさいからと取っ払って火事自体をほったらかしみたいなことと同じです。そしてそのシグナルを出している自分とはなに?どこにいる?といったところから意識のあり方に気づき、意識を開いていくサポートをします。

ご存知のように今、時代は急展開をしています。5年後には今ある仕事の8割はAIが担っていると言う人もいます。でもAIについては私たちの想像以上のことが日々たくさん起きているようです。考えてみると私たちを形作っている3つのセンターである思考、感情(マインド)、身体はAIにかなうわけはありません。AIは膨大な人間のあらゆるデータや経験値を集約できるわけですから。そこだけで生きているのなら人間でなくてもAIのほうが優れているのですから、すぐにAIを頂点としたヒエラルキー社会が完成してしまいます。でも私たちの直感といわれるものや意識の潜在している部分についてはAIは知りうるところではありません。ましてや全宇宙の叡智などAIには触れることのできない領域だと思います。この地球がほんとうにAIの支配する社会にならないためにも私たち一人ひとりが早く意識を開いていくことがとても重要になりますよね。

人としてこの世に生きるとはどういうことか、どうあるべきかをAIが教えてくれているように思います。

bottom of page